【らくなん進都企業の若手社員インタビューVol.2】 家族みたいに真剣に接してくれた会社でいろいろな仕事にチャレンジする
株式会社ナベル
製造部(内容製造業)
馬場崎 仁
龍谷大学 理工学部
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、さまざまな魅力ある企業があります。そんな京都企業の「若手社員インタビュー」を特集しています。
らくなん進都(※)に拠点がある企業シリーズの第2回目は、「株式会社ナベル」で働く馬場崎さんにお話を聞きました。
研究に没頭する学生生活を過ごしていました。研究ではシミュレーションシステムを用いた筋力の数値分析を行っていました。教授も利用経験のない新しく導入した解析機械を利用しており、わからないことだらけで失敗を通して学んでいきました。企業との共同研究だったため、同級生よりも資料の完成度や素早い対応を求められていたと思います。望む結果が得られずに落ち込んだり、いい結果が得られて喜んだりと一喜一憂する学生生活でした。
4年生時の2020年は新型コロナウイルスにより就職難といわれていたため、在学中に就職活動せず、卒業後から始めました。主に就職サイトや大学キャリアセンターで求人を探しました。
ナベルは大学キャリアセンターからおすすめされた企業でした。ホームページの同じ出身大学の先輩のインタビュー記事を読んで、いい印象を持てたので応募しました。採用面接の時点では大学での研究が楽しかったため開発部に配属を希望していました。
面接では私が在学中に就職活動をしていなかったことを副社長から指摘され、「痛いところをついてくるな。自分は働くことに対しての考えが甘すぎた」と感じました。ただ副社長には「お前の親父じゃないけど」と前置きがあった上で指摘されたのですが、話せば話すほど社員に対して家族みたいに真剣に接している人なのだという印象を受けました。最終面接の後、副社長から直接、「望みの部署ではないが、製造部なら採用できる」と告げられました。正直少し残念な気持ちはありましたが、こんなに社員に熱く接してくれる人がいるならこの会社で働いてみたいと思い入社を決めました。
内定後のエピソードも一つあって、当時はまだ大学の研究室に籍を置いたまま企業との共同研究を続けていたのですが、会社としては内定後すぐ入社してもらいたいところを「共同研究先の企業に不義理なことはしてはいけない」と言われて、入社時期を2ヵ月先延ばししてもらえました。
現在は製造部で卵を選別するための機械を組み立てしています。毎日同じ機械を組み立てる訳ではないので作業内容は日々変わります。一人で作業することもあれば、大型の機械の場合は数人がかりで何日もかけて組み立てることもあります。入社当初は機械のことがわからなくて、先輩社員に逐一確認しながら指示通りに部品を取り付けるだけでした。それでも図面を確認してどんな目的を持った機械なのか、部品ごとの狙いは何なのかを把握するようになってからは、図面設計者の意図を理解した上で組み立てができるようになりました。組み立てが完了して、通電させて正しく動作した時が一番やりがいを感じる瞬間です。
また、部署の仕事以外では社内のビジネスコンペにも参加しています。会社の未来を見据えて新しいビジネスプランを発表するのですが、もし最優秀賞に選ばれたらそのプランの責任者となって運用に取りかかることができます。自分が考えたプランが会社の大きなプロジェクトの一つとなり、そしていつか主戦力となる日も来るかもしれません! もし選ばれたら役職もアップする予定です!! これからも積極的にいろいろな仕事に取り組んでスキルアップを目指します。
大阪に住んでいるので主な通勤手段は電車です。会社が近鉄の十条駅から非常に近いためアクセスの良さが抜群です。電車やバス停が多く、自宅以外の場所からの出勤の際も移動手段で困ったことはありません。たまに車で出勤する際も高速道路や国道へのアクセスが良いのでスムーズにストレスなく出社できます。コンビニや飲食店も多く会社の集まりや仕事終わりの食事にも困りません。それと出張時もどの方面にも移動しやすいので時間が読みやすいです。
私が就職活動で重視していたのは、自分が納得して勤められる企業であるかという点です。会社は生活の中で長い時間を過ごす場所なので「社員や会社の雰囲気が自分に合っている」と納得できるような企業を見つけてほしいです。ホームページだけではわからないことも多いので、会社を訪れて、自分の目で見て身体で感じることも大切だと思います。気負いすぎずに自分の新しい居場所を見つけられるように頑張ってください。
京都市南部を南北に貫く幹線道路「油小路沿道」を中心とした、概ね北は十条通、南は宇治川、東は東高瀬川、西は国道1号に囲まれた、面積約607haのエリアです。
「新しい京都を発信するものづくり拠点」としてまちづくりを進めており、最先端の技術を持った企業がたくさん立地しています。
らくなん進都では、住民・企業・経済団体・大学・行政機関などによるパートナーシップにより、ものづくり企業の集積や魅力的な都市環境の実現に向け、住む人・働く人にとって快適なまちづくりに取り組んでいます。
らくなん進都ホームページはこちら▼
http://www.kyoto-nanbu.org/
取材時は馬場崎さんはじめ社内の皆様がサービス精神旺盛に対応していただき、職場全体が楽しそうでした。取材も楽しくできました。ちなみに休憩室ではハーゲンダッツのアイスが食べ放題。写真ではわかりずらいですが、アイスを食べてもらっています。また、ナベルさんは私服勤務が可能で、馬場崎さんが着ているかっこいいツナギは自前のものです。製造部で私服勤務できる職場は珍しいのではないでしょうか?もちろん汚れる作業の時などは制服を着用されることもあります。聞けば聞くほど特徴的な会社で、様々な業務に積極的にチャレンジされている馬場崎さんのご活躍を応援しています!