元自衛官の挑戦。専門技術を持ち、人命を守ることに貢献できる石山テクノ建設
石山テクノ建設株式会社
技術営業部
小寺 翔
京都産業大学
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、さまざまな魅力ある企業があります。そんな京都企業の「若手社員インタビュー」を特集。
今回は、「石山テクノ建設株式会社」で働く小寺 翔さんにお話を聞きました。
学生時代は、高校時代からの夢であった戦闘機パイロットへの憧れから自衛隊への入隊を目指していました。
しかし、親の反対にあい、渋々大学へ進学しました。大学では特にやりたいことが見つからず、塾講師のアルバイトや予備自衛官補の訓練、図書館での読書に時間を費やしていました。
そんな中、米内光政のように本を読むことに意義を見いだし、京都のカフェ巡りを楽しむ日々を送りました。
最終的には留年が決まり、親を説得して大学を中退し、夢だった自衛隊に入隊できました。
自衛隊として幅広い業務に従事し、充実した日々を過ごしてはいましたが、有事の際に家族を守れないという観点で転職を決意しました。
当社へ入社した理由は大きく分けて3点あります。
まず、この会社が持つ他では真似(まね)できない技術力の高さに魅力を感じました。競争力のある環境で働きたいと思っていたので、まさに理想的でした。
次に、土木・建築を問わず、さまざまな構造物の補修・補強・耐震工事を手掛ける業務の幅広さが、新しいことに挑戦したい私にはぴったりだと感じました。
そして最後に、阪神淡路大震災をきっかけに設立された会社であることが、人の命を守るという使命感を覚えさせ、元自衛官としての私の価値観とも合致しました。
他社にはない専門技術に特化し、業務の幅が広く、人命を守ることに 貢献できる点が当社の魅力だと思っています。
入社後、私は技術営業部で働いており、お客様からの依頼を受けてからの一連の流れ(現地調査、見積もり作成、工事、工事報告書の提出)を主に担当しています。時には工事現場にも足を運びます。現場での経験は見積もり作成において非常に重要で、実際にどのように施工を行うか、どれくらいの手間がかかるかを理解するために不可欠です。
現場でお客様から直接感謝していただけたり、職人さんたちと交流できたりすることが、私自身の仕事のモチベーションの源泉です。
この業界はガテン系のイメージがありますが、意外と優しい職人さんが多く、彼らとの会話からも学びが多いです。実際に現場経験を積むことで、見積もり作成時に工事のイメージがしやすくなり、現実的な見積もり金額が算出できるようになったと感じています。
これは私にとって大きな成長です。今後は、土木施工管理技士の資格取得を目指し、さらなるスキルアップを図っていきたいと考えています。
京都での生活と仕事には多くの魅力があります。まず、食事が非常においしいこと。特にラーメンは激戦区で、そのレベルの高さには驚かされます。学生の街としても知られているので、安くてボリューム満点の定食屋も豊富です。また、京都は都会でありながら、大阪へは30分でアクセスできる便利さも魅力の一つです。
京都市内には高層ビルが少なく、開放感にあふれています。さらに、文化財が多く点在し、自然との調和がとれた美しい景観を楽しめます。京都市だけでなく、「海の京都」と呼ばれる宮津周辺や「森の京都」と呼ばれる京丹波周辺も、その魅力は尽きることがありません。
仕事だけでなく、プライベートでも豊かな時間を過ごせるのが、京都で暮らし働く最大の魅力です。
就活生の皆さんには、AI(人工知能)にはできない、人間特有の技術を持つ仕事を探してみることをお勧めします。また、どの業界や業種においても、何かしらの特徴や強みを持つ会社を選ぶことで、将来的に安定したキャリアを築けるはずです。仕事にやりがいを感じない、働きたくないと思うのは自然なことだとは思います。
ただ、せっかく働くなら、日常生活にプラスとなるような仕事を選ぶことが重要です。自分にとって意味のある仕事を見つけ、充実したキャリアを築いていってください。