何がしたいのか、「自分のやりたいこと」をはっきりさせると目標が見つかる
株式会社大日本精機
開発推進部
S・I
舞鶴工業高等専門学校 電子制御工学科
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、さまざまな魅力ある企業があります。そんな京都企業の「若手社員インタビュー」を特集しています。
その中で今回は、「株式会社大日本精機」で働くS・Iさんにお話を聞きました。
工業高等専門学校(いわゆる高専)で、5年間電気や機械等について学びました。
5年間のうち2年間は高専の寮に入っていたので、同級生や先輩と一緒に生活をする中で、気軽に誰かの部屋に行って遊んだりテスト前などは集まって勉強したりしていました。
部活動は弓道や卓球をかじる程度でしたが、楽しく過ごしていました。
就職活動では、モノづくりに興味があり、学んだことを活かせる仕事に就きたいと思っていました。
まずはインターンシップに参加し、会社を知ることから始めました。
インターンシップにより実際の仕事についてイメージがしやすくなったと思います。
その他には、様々な企業説明会に参加し、色々な企業の社員の方から話を聞いて情報収集を行っていました。
自分がどのような会社に入りたいのか考えたり、採用試験対策の勉強したり先生に頼んで面接の練習を行ってもらいました。
私の就職活動の軸は、以下の2点でした。
(1)モノづくりに興味があったため、モノづくりができる、かつ、学んだことを活かせる仕事
(2)可能であれば実家(京都府内)からそれほど遠くなく、交通網がが発達している京都市付近にある企業
上記の2軸で就活を進めていました。その中で、学校の研究室の先生から「同じ研究室の先輩が就職しているよ」と現在の会社を紹介いただきました。
自分でさらに会社情報を調べると、医薬品試験装置の開発や半導体装置関連の事業を行っている会社と知り興味をもちました。
開発を自社で行っているというところに、学校で学んだことが活かせるのではないかと思いました。
また、開発製品が医薬品試験装置という点にも、人が生きている限り需要があり安定して働くことができそうで、かつ、社会に役立つ製品を造ることにやりがいがあると思い、入社を決めました。
新しい薬を作るとき、「溶出試験」という薬が体の中でどのように溶けるか調べる試験を行うことが法律で義務付けられています。
弊社は、この溶出試験を全自動で行える装置を開発しており、私はこの装置の制御ソフトのプログラムを担当しています。
入社時は溶出試験という試験すら知りませんでしたが、先輩方に業務や知識を教えていただいたり、実際に手を動かしてプログラムを作ってみることで、溶出試験や装置について理解を深めることができました。
現在はより効率的な動作を検討したり、お客様からの要望に応えて新たな機能を実装しています。
また、装置が正常に動作しているか確認するためのテストプログラムも作成しています。
装置が出荷され、お客様に実際に使用いただき「使いやすくなった」等のご感想をいただけたときは、自分の作った装置が世の中に貢献していることに大きなやりがいを感じています。
今後も自分の技術を成長させ、さらに良い装置を生み出して行きたいです。
京都は古い建築物や寺社仏閣といった観光地が近いため、気が向いたとき気軽に見て回ることができます。
寺社仏閣などは早朝から見て回れるところが多く、京都に住んでいるからこそ、観光客が少ない時間に行くことができ、季節によってもまた違う印象を受ける景色を楽しめます。
また、交通網が発達しているため通勤や出張等で電車やバスという公共交通機関が使いやすく、大阪府や兵庫県等にも行き来しやすく便利です。
伝統的な祭りも複数あり、伝統と都会が調和した街であるところがとても好きです。
たくさん悩むと思いますが、ぜひ「自分のやりたいこと」を見つけてください。
やりたいことが思いつかない場合、すこしでも自分の興味のあることや得意なことから考えてみたり、色々な企業の説明会に参加して様々な仕事を知ることから始めたら良いのではないかと思います。
何がしたいのか、やりたいことをはっきりさせると目標とする企業が見つかると思います。
みなさんが自分の目標を決め、自分に合った企業を見つけられたら良いと思います。就職活動頑張ってください。