コロナ渦での就活を通してみつけた、自分の学びを活かせる環境
公益社団法人 京都市身体障害児者父母の会連合会
デイサービス
白川 彩奈
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、さまざまな魅力ある企業があります。そんな京都企業の「若手社員インタビュー」を特集しています。
その中で今回は、「公益社団法人 京都市身体障害児者父母の会連合会」で働く白川さんにお話を聞きました。
私が高校を卒業するタイミングで新型コロナウイルスが大流行しました。
2年間の短い大学生活の半分は家から行うリモート授業で、同じクラスの友人たちと顔を合わせたのは1回生の秋でした。
当然、サークル活動や部活動、大学祭も感染拡大防止のためありませんでした。
幼児教育学科は2年間に計5回の実習に行きます。
最終実習は通年では9月ですが、私の場合、コロナウイルスの影響で実習期間が伸び、実習が終わったのは11月目前となりました。
周りの友人は既に就職先が決まっていたり結果待ちだったりする中、就活に出遅れた不安や苛立ちでなかなか就活をする気になれず、動き出したのは2月に入ってからでした。
幼稚園教諭か生活支援員でとても悩みましたが、実習で目の当たりにした介護の大変さとやりがいに魅力を感じ、障害者施設での就職を希望しました。
施設の両隣には保育園と老人ホームあり、裏隣には市立の小学校があります。
毎日小学校や保育園から子どもの歌声や遊んでいる声が聞こえてきたり、通学の子どもたちと挨拶を交わしたり、地域全体の色が明るく感じ、魅力を感じました。
初めて行った見学や面接の時に対応してくれた採用担当の職員が2名おり、緊張して固くなってしまっていた私の緊張をほぐす為にいろいろと声をかけてくれました。業務の中で見せてもらったやりとりにも気持ちが楽になりました。
インターンシップでは実際に現場に入らせていただき、ご利用者と職員間や職員同士のやりとりを見て、立場関係なく楽しくお話をしている姿が印象に残り、ここで働いてみようと考えました。
障害者施設のデイサービスで生活支援員として働いています。
仕事内容は主に食事・排泄・入浴の介助です。
大学では幼児教育を学んでいたため障害福祉についての知識はほぼゼロでしたが、各曜日で通所されるご利用者も違う環境で日々たくさんの方と関わり、いろいろな支援・介助方法を学んでいます。
入職してすぐの頃は、ご利用者とのコミュニケーションがうまくとれず、何を伝えようとしているのか言葉を理解することができませんでした。
しかし、毎日の関わりや支援の中で少しずつ伝えようとしてくださっている言葉を汲み取ることができるようになり、小さな表情の変化で「これがいい」「それは違う」という感情にも気づいて応えられるようになりました。
はじめは上手くいかず分からないことも多くありましたが、ご利用者と一緒に過ごす時間が増えるたびに、自分なりのコミュニケーションの取り方や介助の方法を見つけながら働けるようになったことを嬉しく感じます。
生まれも育ちも京都なのであまり実感はありませんが、交通機関が多く便利だなと感じることがあります。
市内だと地下鉄や市バスを使えばだいたいどこへでも行けてしまいますし、阪急や京阪を使えば短時間で大阪や兵庫へも行けます。
大きいショッピングモールが東西南北の各地域に散らばっているので、買い物を一ヶ所で済ませられるなど、子育て世帯の方々に限らず幅広い世代の方に住みやすい地域だと思います。
就職活動中は「内定がもらえなかったら…」「このままうまくいかなかったら…」と悪い方向にばかり考えてしまいます。
ついつい周りと自分とを見比べてしまいがちですが、焦らず自分のペースで動いてみてください。
もう疲れたなと気分が落ち込んでしまう時は、一度何も考えずに放り出してしまうのも自分を客観視できる良い機会だと思います。ゆっくりでいいんです!