「介護」が私にとって身近な存在でした
社会福祉法人 嵐山寮
広沢施設部 特養課 介護係
正山 つぐみ
龍谷大学 社会学部 現代福祉学科
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、さまざまな魅力ある企業があります。そんな京都企業の「若手社員インタビュー」を特集してます。第16回目は「社会福祉法人 嵐山寮」で働く正山さんにお話を聞きました。
学生時代は学生ボランティア団体に所属し、災害救援活動や海外での教育支援活動等に取り組んできました。様々な課題や価値観に触れながら、学生の自分でもできる事は何かと向き合ってきた経験が、「誰かの為に動ける人になりたい」という現在の私の軸へと繋がっています。
就職活動においては、新型コロナウイルスが流行し始めた時期で例年あった合同会社説明会はなく、これまでの流れと大幅に変わりました。会社ごとの説明会でもオンラインでの開催がほとんどであった為、資料等から職場のイメージを膨らませる事が難しく、福祉分野の仕事に就かれた先輩にもお話を伺いながら、就職活動を進めてきました。また、年度末に社会福祉士の資格試験も控えておりましたが、就職活動と並行しながら試験勉強にも力を注いだ結果、合格しました。
幼少期に祖母の在宅介護の様子を見てきており、その頃から介護は私にとって身近な存在でした。また学生時代の経験から、人の生活の支えや人の為に動けるようになりたいと思い、いくつか分野を検討していく中で、高齢者介護を選びました。会社探しでは初めは地域に根付いた活動をしている介護福祉施設で検討していき、嵐山寮を見つけました。施設見学で初めて訪問した際に、職員とご利用者がお互い笑顔を見せながらお話をされていたのが印象に残り、温かい雰囲気が大変伝わってくる職場で、「ここは自分の仕事に誇りをもって取り組めそう」と感じました。また、嵐山寮は様々な学部出身の先輩方が活躍されており、介護経験の有無だけに捉われず、職員自身のポテンシャルを最大限に活かしていくことができる職場だと感じ、入社を決めました。
私の所属する特養課(特別養護老人ホーム)には、主に在宅での生活が難しく、認定を受けた要介護3以上の高齢者が入居されています。食事や排泄・入浴等の日常生活における個別ケアを通して、ご利用者の生活を支えています。他にも、新型コロナウイルスの感染予防をしながら近隣エリアへの散歩、季節イベントや誕生日レクリエーションの企画を通して、日常の変化を楽しんでいただける機会づくりをしています。
入社当初の私は介護未経験という事もあり技術面で不安を抱いていました。嵐山寮ではエルダー制度という、新人職員の知識習得と経験を積んでいくチーム全体での育成システムを取り入れており、自分のペースで知識と技術習得をしていく事ができました。チームの連携体制もしっかりし、ご利用者のより良いケアを目指した意見交換では新人でも発信しやすい環境があります。ご利用者の状態や持っている力に応じてケアを出来るようになりました。また、ご利用者とコミュニケーションを重ねていく中で、少しずつ信頼関係を構築することができ、ご利用者に「ありがとうね」と声をかけていただいたり、笑顔になっていただいたりする機会が増え、この仕事でのやりがいを感じています。
私は京都出身ではありませんが、旅行で京都に訪れる度に古き良き街並みに魅了されてきました。私自身日本史が好きなので、長い年月を経ても色褪せること無く守り継がれている京都の文化を見たり、体験したり出来るのは素晴らしいと感じています。さらに、観光地も多く、季節ごとで色んな景色を楽しめるのも魅力の一つだと思います。私もよく仕事終わりや休日に気分転換でふらっと散歩をしていますが、何となく歩いている中で写真映えのあるスポットを発見するのも日々の楽しみでもあります。
私の就職活動期は不安が先行して、どのように自分をアピールしたら良いのだろうと何度も自己分析をした時期でもありましたが、自分の強み・弱みを見つめ直すきっかけになりました。そして見つめ直した時間は、社会人となり仕事をしていく中でも私の大きな基盤となっています。就職活動では不安を抱える場面があると思いますが、1歩ずつ進んでいく中で、その不安も少しずつ和らいでいくと思います。自分らしさを忘れず、頑張ってください!
幼少期から周りにシニアの方が多く、仲良くしてもらってきた正山さん。学生時代のボランティア活動で培った「誰かの為に動ける人になりたい」という思いが、現在のお仕事にも活かされてるとお話をお聞きして感じました。今後の正山さんの成長を応援しています!!