京都に根付いた建築会社でオールラウンドに働く
株式会社あめりか屋
営業部
笛吹 麻実
京都橘大学 現代ビジネス学部
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、さまざまな魅力ある企業があります。そんな京都企業の「若手社員インタビュー」を特集しています。
第14回目は「株式会社あめりか屋」で働く笛吹さんにお話を聞きました。
地元から通学に1時間以上かかり、授業やバイト、友達と過ごす時間や課題の提出など時間に追われることが多くありました。スケジュール管理力はそこで身についたと思います。大企業で働くというよりも地元に根付いた会社で就職したかったため会社探しには苦労しました。また面接や自己分析も大変苦手だったため就職活動を後回しにしていたと思います。就職活動が好転したのは、3年生の3月にゼミの先輩から就活ノートを見せてもらったのがきっかけです。自己分析や企業分析がきちんとしてあり、それを参考に自分もノートを作成しました。最終的には就職先が決まりましたが後半につれ焦りは出ますし、早くに就活を終えた人が卒論などを頑張っている姿を見ると、もう少し早くから始めておけばよかったと思います。
就職活動で悩んでいた時期に建築士になるための資格学校に通っていたのですが、そこの担当の方から私に合うと思うとあめりか屋を紹介されたのがきっかけです。京都で古くから続いて会社であり地元の人とのつながりも深いことや、資格の補助など若い人の育成にも力を入れていることに興味を持ちました。面接のときに社長から、これから設計に力を入れていきたいということ、様々な業務を頼みたいというお話を聞きました。設計の仕事に加えて、建築だけでない様々な経験が積めるのではと思い現在の会社に入社を決めました。
入社後は主に3Dパースの制作、簡単な図面の作成、IT業務、HP運営、電子契約業務、社史編纂、人事採用など幅広い業務に携わってきました。パースや図面は初めて使うソフトだったため、業務をこなしながら学んでいきました。入社してからの2年間、新設されるホテルのパースを担当していて、上司やお施主さんに褒めていただいたり喜んでもらえたりするとやりがいを感じました。他にの業務でも知らないことばかりでしたが、外部の顧問の方やネットの力を借りて模索しながら進めていきました。
2020年入社時はコロナ禍だったこともあり、Zoom導入などIT環境の整備が必要とされていました。知識がまったくない状態で担当になりましたが、教えていただいたり調べたりするうちに、クラウドやデータの引継ぎ、各ソフトの使い方やスマホの使い方までIT関連の質問が私に来るようになりました。最初から人を頼らずまず自分で考えて行動すること、それでも分からないことは素直に人に相談すること、自分が主体で取り組むことで責任が伴うことなどを学びました。
新しいものと古いもの、人と自然がうまく共存しておりとても住みやすい街だと思います。私は仕事の中で昭和初期に建てられて現存している建物を見に行く機会が多くありました。昔の建物の在り方やこだわり、職人の技法を直に見ることが出来る貴重な経験でした。今はそういった建物の保存や建築材料、インテリアなどにも興味を持っており自分の見聞を広げる機会となりました。古い街並みを大事にしている京都で働いているからこそできた経験だと思います。
私は就職活動を4年生の11月までしていたので、早くに就活を終えて自由に時間を使っている人たちに焦りを感じることもありました。ただ急いで就職先を決めて転職している友達も多くいます。自己分析を疎かにせずに自分の軸をしっかりと決めて、最後まで考えて自分の納得のいく就職活動が出来るよう応援しています。
笛吹さんは設計だけでなく幅広い業務に携わっていて、取材時に同席していた社長さんも頼りにしているのを感じました。今後の目標は一級建築士の試験に受かることと言われていたので、合格を願うとともに建築業界でのこれからの活躍を応援しています!