Feature 京都の企業特集


心からの「ありがとう」を聞くことができる。お客様の人生を変える安心ライフでの仕事
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、魅力的な企業が数多くあります。
そんな京都企業にフィーチャーした「企業インタビュー」。
今回は、安心ライフ株式会社で働く中山 祥子(なかやま しょうこ)さんにお話を聞きました。
- まずは自己紹介をお願いいたします。
2010年に新卒入社し、当初は営業担当としてお客様宅へお伺いし、福祉用具や住宅改修の提案をさせていただく業務に従事していました。
2015年6月からサポートセンター部総務課に在籍しています。
総務に配属されてから2度育児休暇を取得し、今年の8月に時短勤務が終わり、現在はフルタイムで働いています。
- 安心ライフ株式会社はどのような会社でしょうか?
もともと福祉用具や介護に携わっていた代表取締役社長の中川宏實が1997年に設立しました。
介護や支援を必要とする方々に対し、介護や介護予防に必要な費用の一部を給付する制度である介護保険法が2000年4月にスタートしましたが、それ以前から福祉事業に目を向けて立ち上げた会社です。
主な事業は、高齢者の方々が介護保険を利用して使用する、ベッドや車椅子といった福祉用具のレンタル・販売です。また、高齢者・障がい者専門の住まいのリフォーム・リノベーションや、京都市伏見区に3カ所あるリハビリ特化型デイサービスも手掛けています。
現在は、高齢者の方々の生活で起こる困りごとの解決から「こんなことをしたい」という願いまでをかなえるシニア向けサービスとして、「まごころサポート」を立ち上げ、介護保険で利用できる訪問介護のヘルパー事業も設立の準備中です。
- 入社した理由をお聞かせください。
私自身はかつて教員を目指していて、教職課程の一環として特別支援学校での実習経験があったことから、入社前から福祉業界に興味はありました。そして、大学生活を経て教員以外の道にも目を向けるにつれ、直接介護だけでなく、福祉用具のレンタル・販売などで間接的に介護に携われると知ったことが入社のきっかけです。
ただ、私は教職課程を履修していたため、就職活動の開始時期が遅く、スタートは大学4回生になってからでした。就職先はなかなか決まらず、実は安心ライフを知ったのも、卒業後にたまたま参加した説明会がきっかけです。
さまざまな業界から数社が参加し、興味の有無に関係なく、参加企業のセミナーには必ず出席しなければいけないという説明会。
各社の話を聞いていると、「ありがとう」という言葉に力を入れている企業がありました。それが安心ライフで、会社説明をしていたのは、社長の中川でした。
私自身、母がよく口にしていた「ありがとう」という言葉が好きだったこともあり、その言葉が入っていた当時の会社の理念やスローガンは非常に魅力的に映りました。
- 入社後に感じたことや印象的なエピソードはありますか?
大学卒業後の2010年8月に入社したところ、4月に入社していた2人の同期が数カ月で辞めてしまったことですね。
入社したときには既に1人目が辞めていて、もう1人は入社したばかりの私に愚痴を漏らすばかりという状況。
話を聞くと、どうやら働き方に対しての理想と現実にギャップがあったようです。結局、数カ月後に2人目も辞めてしまうわけですが、同期が突然いなくなってしまったことで、私自身はかなり手厚くフォローを受けられました。
社長が2人きりで話す時間を設けてくれたり、食事に誘って元気づけてくれる先輩がいたりと、私自身は個人を尊重してくれる環境だという実感が得られる機会になりましたね。
- 社風について教えてください。
アットホームで、コミュニケーションも活発です。
34人の全社員が参加する年に1度の社員旅行や忘年会のほかに、数人のグループで社長とざっくばらんに会話をする飲み会も定期的に行われます。
社長との飲み会は社員それぞれが年2回ほど参加し、普段は顔を合わせないような3カ所あるデイサービスの事業所のメンバーとも交流を持てます。飲み会とはいうもののお食事会のような雰囲気で、お酒が苦手な社員はソフトドリンクを飲んでいます。社員も緊張することなく、代表に直接思いをぶつけられる機会はなかなかありませんから、会話もかなり盛り上がります。
ルールとしては、互いをよく知れるように全員が1分以上3分未満で、仕事のことでも何でも構わないのでエピソードを話すこと。そして、社長に1人につき2つの質問をすること。ただ、エピソードも質問も話題は何でもよく、私は社長が旅行から帰ってきたタイミングだったので、「旅行で一番良かったところはどこですか?」という質問をしたこともあります。もちろん、エピソードトークも、関西だからといって笑いを求められることもありません。
昨今のワークライフバランスを重視する風潮もあり、当社も社員それぞれの働き方や生活を尊重するようになっています。例えば朝の朝礼で、「今日は用事があるので定時退社します」と宣言する社員もいますし、私も育児休暇を2018年からの1年半と2022年から2年弱と、2度にわたって取得しました。
復帰後も子供の体調が優れないときは早退できたり、行事に合わせて休みを取れたりと、柔軟な働き方ができている実感はあります。育休はもちろん、年5日の有給休暇も取得が奨励されるなど、休みを取りにくい雰囲気は全くといっていいほどないですね。
社員の年齢層は20代の若手と40代と50代がボリューム層で、中間の30代が少ないという構成ですが、社員間のコミュニケーション自体は問題ありません。社内には、若手の意見を吸い上げようという雰囲気も生まれていますね。
- 貴社の強みや特徴は何だとお考えですか?
福祉用具やデイサービスを扱う企業は多くあります。
一方、当社のような福祉用具とデイサービスのどちらの事業も行っている企業は、実は多くありません。加えて、当社はPT(理学療法士)やOT(作業療法士)といった専門家を抱えるリハビリ特化型のデイサービスということもあり、それぞれを組み合わせた独自の提案も可能となっています。
また、高齢者の生活をサポートするシニア向けサービスである「まごころサポート」は、利用者本人だけを対象としてサービスにも制限がかかるヘルパー事業とは異なり、電球交換やテレビの買い替えから、通院の付き添い、不用品の処分、話し相手や自宅の草むしりまで対応できます。ヘルパー事業ではそこまでのサポートは認められていないため、私たちには高齢者の方々に対する「何でも屋さん」という強みもあります。
- 最後に学生へのメッセージをお願いします。
自分自身の経験を踏まえると、自分のやりたいことばかりではなく、たまたま目に入ったところなども含めて、多くの企業を知った上で自身の働く環境を選んでもらいたいと思います。
近年は就活開始時から志望業界を絞っている学生は少なくなってきていると感じますが、広い視野で自身に合った企業を探してもらいたいですね。
当社はエンドユーザーである在宅高齢者のお宅へ直接うかがって、生活改善のご提案をさせていただくお仕事です。
普段の生活で何気なく使うことのある「ありがとう」という言葉ですが、時にお客様の人生を変えるような提案を行う私たちは、涙を流されながら「ありがとう」という言葉をかけて頂ける機会があります。
コミュニケーションを取ることが好きな学生や人々の生活を支えたい、社会貢献したいという学生にはうってつけの環境なので、ぜひそんな方々と当社でともに働ければうれしいですね。
ありがとうございました
今回インタビューさせていただいたのは『安心ライフ株式会社』様です
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