館が歩んだ110年以上の歴史と共に
~由緒ある洋館ならではの働きとは~
株式会社長楽館
総務・人事・広報・マーケティング
Mさん
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、さまざまな魅力ある企業があります。そんな京都企業の「採用担当インタビュー」を特集しています。
その中で今回は、「株式会社長楽館」で働くMさんにお話を聞きました。
自身のルーツが海外にあることもあり、学生時代から就職はグローバルに活躍できる会社が良いと考えていました。そのため海外に添乗に行くことができる旅行会社への就職を希望し、学生時代は旅行業務取扱管理者など、仕事に直結しそうな資格取得のための勉強をしました。
その後、希望通りに海外旅行専門の旅行会社に就職し、約15年で140か国ほどの国で仕事をすることができました。私は、旅行会社に約15年いた後にホテル業界に転職しましたが、異業種から転職されてこられる方も多いです。昔から語学や習い事をしたり、読書をしたり色々なところに出かけるのが好きでしたので、学生時代に様々な経験、体験をし自分の中の引き出しを作ることが社会人になってから役に立つと思います。
海外での仕事を辞め、日本に定住してからはオープニングスタッフとして新しい会社で働くことが続いたのですが、転職活動をしている際に長楽館で働きませんか?と声をかけていただいたのがきっかけです。
以前に喫茶は利用したことがあり、豪華な洋館であるということは知っていたのですが、まさか声をかけていただけるとは思っておらず、あの素敵な歴史ある洋館で働けるのかととても嬉しかったので入社をしました。
入社後は憧れの場所が勤務場所となりましたが、毎日美しい洋館を眺め、流れるクラシック音楽に癒され、また窓から漂ってくる美味しそうなスイーツやお料理の匂いを楽しみながら日々仕事をしています。
現在は採用をはじめ、人事関連の仕事とまた広報・マーケティングの責任者をしています。一見全く違う仕事のようですが、広報・マーケティングの仕事もお客様に長楽館の魅力を発信することで、人事は長楽館で働く楽しさを求職者に発信することなので、どちらも大きな類似点がある仕事だと思っています。
長楽館で働くスタッフは自身の館、館が歩んできた歴史をとても大切にしており、職場に誇りを感じているスタッフがとても多いことに入社してから気が付きました。私自身今までオープニングスタッフでの入社ばかりで、110年以上の歴史を持つ建物で勤務をすることが初めてなので、まだまだ自分の勤務先について知らないことだらけです。
時間のある時は歴史や調度品のことを調べたりして楽しい時間を過ごしていますし、スタッフ間でワインや紅茶の勉強会を行っているので参加したりしています。
ずっと海外で仕事をしており、転職して移住の場所に選んだのが京都です。京都市は本当に住みやすい街で、住んで5年になりますが引っ越してきて本当によかったと感じています。町のサイズもコンパクトでどこに行くのも行きやすいですし、何より自然が素晴らしいです。
「こんなに四季を感じられる場所はないのでは?」と思うほど同じ場所でも季節によって全く違う顔を見せてくれます。毎年、桜や紅葉鑑賞を楽しんでいますし、お休みの日は鴨川沿いを散歩しています。またカフェがとても多い所もお気に入りです。
今の時代は新卒で入った会社が一生勤める会社という時代ではなくなったなと感じます。そのため就職活動も希望通りの会社に就職しなかった場合でも、入社してみたらすごくその会社が自分にあっていたということもありますし、またその逆で希望した会社に入ったのに想像と全然違ったということもあるかと思います。
就職活動に過度に神経質にならず、それと並行して学生時代しか体験できないこと、経験できないことにどんどんトライしていただきたいなと思います。私自身、何度か転職していますが労働者と企業は相性だなと思います。働いている中で、吸収できることは吸収してどんどんスキルアップして、自分が輝ける場所を見つけていただけたらと思います。