お菓子を通じて京都文化に貢献。鳴海餅本店の魅力とは
株式会社鳴海餅本店
営業企画部
鳴海 力哉
同志社大学
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、さまざまな魅力ある企業があります。
そんな京都企業の「若手社員(役員)インタビュー」を特集。今回は、「株式会社鳴海餅」で働く鳴海力哉さんにお話を聞きました。
体育会ラグビー部に所属し、仲間と共に日本一を目指して切磋琢磨していました。何度かレギュラーとして試合に出場したこともあり、その活動の中で、多くの人に応援してもらえることや自分のプレーに喜んでもらえることの楽しさを知りました。
大学の学部では古典文学を専攻。日本文化の奥深さや面白味を学びました。そして、現在の勤め先でもある家業やその家業に連なる京都文化の発信、大学での経験を生かした商品開発などで京都という町に貢献したいと考えるようになります。
学生のころからいずれ家業に戻るつもりではいましたが、自分の視野を広げるために全く違う業界へ就職したいと考え、ブライダルの会社に就職しました。
自分のルーツである「京都」という町への深い愛情と、そこに対する恩返しの思いが決め手でした。就職活動中や新卒で入社したブライダルの会社で働いている時も、京都の文化や風習、寺社仏閣やお祭りなどが自分を形作っていると強く感じました。
そのため、京都に貢献し、恩返しをする最良の方法として、家業に戻ることを選択しました。
入社当初は製造部に所属し、お菓子の製造を一から学びました。現在は営業企画部に所属し、広報やPR企画の立案、それに関わる渉外活動をメインに行っています。
特に入社してからは、今まで和菓子に縁遠い方たちに「和菓子」をどのように楽しんでもらうかを自身のテーマに据えて、アニメや異業種とのコラボ企画を精力的に行いました。
こうした販促企画は自分自身の部門の管轄ではありますが、職人さんから新商品の提案をもらうことも多いです。部署の垣根を超えて提案できるのは、ほかの会社にはあまり無い良い風土だと思います。
日本人が昔から大事にしてきたものに触れられるのは、他の都市にはない魅力かなと思います。実際にプライベートでも、仕事においても、何らかの形で伝統的な風習や古くからある寺社仏閣、お祭りなどに接する機会が多いです。
「実はあの人、あのお祭りのこれこれをやってる」であったり、「○○神社さんの何々を作ってる」であったり、身近に出会う人が日本文化に携わっています。そうした人々に出会えるのは、ある意味京都ならではといえるかなと思います。
来年、当社は創業150年を迎えます。年数を見るとかなりの老舗に見えますが、京都ではまだまだひよっこの部類です。
しかし、ひよっこだからこそ、様々な事にチャレンジできる余地がたくさんあると考えています。これまでの文化風習を次世代にしっかりと継承すると共に、新しい価値を創造する取り組みを通じて、私たちは京都の町を世界に誇れる活気あふれる町にしたいと考えています。
ぜひ、一緒に京都を盛り上げて行きましょう。