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# インタビュー # 企業訪問 # 株式会社界グラフィックス

ゲームを仕事にできる喜びが生み出す貪欲さ。こだわりを追求できる界グラフィックス

京都には伝統ある企業やスタートアップなど、魅力的な企業が数多くあります。
そんな京都企業にフィーチャーした「企業インタビュー」。

今回は、株式会社界グラフィックスで働く藤井 美樹(ふじい みき)さんにお話を聞きました。


まずは自己紹介をお願いいたします。

人事総務部のマネージャーとして、新卒やキャリア採用をはじめとした人事を担当しています。キャリアとしては専門学校を卒業後、ゲームの開発会社などに所属し、界グラフィックスには転職しキャリアとして入社しています。他の企業に在籍した経験は、現在の人事業務にも生かされていると感じています。

界グラフィックスはどのような会社でしょうか?

ゲーム制作が主な事業で、特に社名にもついている通りグラフィック制作に強みを持っています。グラフィック制作はゲーム上で使用されるキャラクターや背景などを作ることをイメージしてもらえると分かりやすいと思います。

アーケードゲームやコンシューマーゲーム、ソーシャルゲームのいずれにも対応していて、スマートフォン用ゲームの『星のドラゴンクエスト』をはじめとする、多種多様なゲームのグラフィックを制作しています。

入社した理由をお聞かせください。

もともとゲームが好きで、新卒入社した会社もゲーム開発会社でした。長く勤め、ゲームの開発業務とともに新人研修なども担当することになり、社員のサポートを経験したことが人事に興味を抱いた大きなきっかけです。

その後、転職でIT会社の営業なども経験したものの、ゲームに関わる仕事がしたいと、エンターテインメント事業を行うKINSHAグループの株式会社KINSHAに入社しています。界グラフィックスもKINSHAグループに所属しています。

KINSHAでは5年ほど、ソフトウェアのソースコードのエラーやバグを見つけて修正するデバッグ事業の営業に従事していました。また、営業サポートという形で社員の支援に回ることも多く、「社員をサポートする業務に向いているかもしれない」と思う機会も次第に増えていきました。

そして、人事の道に進むことを現実的に考えるようになった結果、KINSHAには人事部がなかったこともあり、グループ会社である界グラフィックスの人事部へ入社しました。

ゲームが大好きでゲーム業界に入ったものの、現在はゲーム開発から離れた業務となっています。ただ、実は人事の道を選ぶにあたってそこまで葛藤はありませんでした。理由としては、子供の頃から抱いていた夢がすでにかなってしまったことが大きいかもしれません。

「自分の好きなゲームに携わりたい」

私自身は、そんな大きな夢を小学校の頃に抱いて、そのために専門学校に進学してゲーム業界に入っています。そして、幸運なことに新卒入社したゲーム開発会社で自分の大好きだったゲームのプロジェクトに参加することができ、以前から憧れていた方々と仕事をする機会にも恵まれました。

まさに夢がかなった瞬間であり、同時に自分自身のキャリアとしても大きな区切りにもなったといえます。そのため、興味を抱き始めていた人事への転身もスムーズでした。そもそもスタッフのサポートはゲーム開発に欠かせないですし、自分自身が開発や営業に従事してきた経験は今の人事業務にも生きているといえますね。

入社後に感じたことや印象的なエピソードはありますか。

モノを作ることへの貪欲さは際立っていますね。「良いゲームを作りたい」という思いをスタッフ全員が共通して持っているため、一人ひとりが妥協せずに業務に向き合っています。

ゲームが好きでなければゲーム業界に入ることはあまりないでしょうし、実際にゲームが好きなスタッフばかりです。そのこだわりはすさまじく、ゲームをやり込むとなればプレー時間が1000時間を超えるスタッフも……。そんなスタッフたちですから、自身が納得できるゲームを開発するために、時間を忘れて仕事に打ち込んでいることも少なくありません。

例えば、少しでも気になるところを見つけるととことん突き詰めてしまうため、「ここを修正してから帰ろう」と言って、何時間もたっていることもあります。私自身も人事として止めないといけない立場ながら、開発経験者としてこだわりたい気持ちも分かります。

業務を無理やり止めてしまうと社員のモチベーション低下にもつながってしまうため、人事としては「最近どう?」「遅くまでやっているけど、どんな風に作っているの?」と声をかけるように気をつけています。相手に興味を持てば意見も聞けますし、こだわりたい部分も分かりますから、今は「時間はかかりそうだけど、今日は早く帰りなよ」と相手に寄り添って話すように意識しています。

ただ、時間を忘れるほど夢中になってこだわってしまうところが、熱意なんだとも日々感じさせられますね。

社風について教えてください。

転職をして入社しているので、様々な職種も経験してきましたが、界グラフィックスは代表取締役をはじめとする経営陣と社員の距離が近く、上司や先輩たちも意見を受け入れてくれる印象があります。非常に親身になって接してもらえ、働きやすい環境だと感じています。誰かが困っていたら、周りのスタッフたちが集まってサポートすることも多いです。

また、「コンテンツを制作している会社あるある」かも知れませんが、社員の趣味が共通していることが多く、弊社も新人歓迎会などで社員が集まる機会が年3度ありますが、いつもゲームやアニメ、マンガなどなど、たくさんの趣味の話で大きく盛り上がっていますね。

コロナ禍以降は在宅勤務も多くなり、以前と比べて直接会う機会こそ減っていますが、完全にデジタル文化が浸透していて、チャットやオンラインなどでつながっているため、社員間のコミュニケーションもスムーズにとれている印象です。プライベートの時間を使って個人で作品を制作している社員も多く、むしろ通勤時間がなくなったことで、終業後すぐに自身の作品に取り掛かれるなど、在宅勤務のメリットも多いようです。

貴社の強みや特徴は何だとお考えですか?

弊社は演出からモーショングラフィックで動きをつけられるところに特徴があります。数多くあるゲーム会社の中でも、実は演出を考えて、その動きの実現までセットでできる企業は多くありません。特に弊社は3Dモーションも手掛けられる点は、大きな強みとなっています。

また自分たちの携わったゲームでユーザーのみなさんが楽しんでいる姿を、直接見ることができるところは仕事における大きな醍醐味(だいごみ)です。弊社ではアーケードゲームの制作もしているため、実際にゲームセンターで自分たちが開発したゲームでユーザーの方々が遊んでいる姿を目にしたことで、思わずこみ上げるものがあったと語るスタッフもいますね。

最後に学生へのメッセージをお願いします。

ゲームという娯楽はぬいぐるみと似ていて、遊んでもらえればずっと一緒にいられる存在です。今年10月にサービス開始9周年を迎えた『星のドラゴンクエスト』も、長きににわたって遊んでくださるユーザーの方々がたくさんいらっしゃいます。一方で、頭の片隅には「いつかそうでなくなる日も来るんじゃないか」という考えも置きながら、私たちは日々仕事に向き合っています。

学生のみなさんはどのような道に進むかという分岐点に立っているかと思います。憧れのゲーム業界に入り、その後に様々な仕事を経験しながらも「やっぱりゲームは楽しい」と思い、再びゲーム業界に戻ってきた経験を持つ私としては、当社はオススメできます。自分のやりたいことができる仕事に従事できるのは、この上ない幸せですよ。

ありがとうございました 

今回インタビューさせていただいたのは『株式会社界グラフィックス』様です

企業ページはこちら株式会社界グラフィックス【 X 】@graphics_kai

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