生まれ育った京都で福祉に関われる
健光園で「この仕事をしていて良かった」と心底感じる瞬間とは。
社会福祉法人健光園
特別養護老人ホームももやま
谷口萌花
龍谷大学 短期大学部社会福祉学科
京都には長い歴史のある老舗企業から革新的なスタートアップまで、魅力ある企業が数多くあります。
そんな京都企業の「若手社員」を特集。
今回は、京都市で70年以上の歴史がある社会福祉法人健光園(以下、健光園)で働く谷口 萌花(たにぐち もえか)さんにお話を聞きました。健光園は「生涯地域居住」をかかげ、地域とのつながりを大切にしている総合福祉施設です。
福祉に関わる仕事がしたく、自分自身も育った地域でたくさんの世代の方に関わって学びたいという思いで、入社を決めました。
健光園は、全ての人々がともに学び合い、人生を全うできる社会の実現を願う、「生涯地域居住」を法人理念としています。
私が働く「高齢者福祉総合施設ももやま」では、1階に児童館が併設され、日常から児童たちのにぎやかで元気いっぱいの声を聞くことができます。また、喫茶「よりみち」という、お茶やお菓子を楽しめる場所もあります。
「よりみち」は、運営の一部をボランティアの方が担ってくださり、地域の方、ボランティアの方、デイサービスをご利用の方、特別養護老人ホームの利用者の方やその家族の方など、たくさんの方々にご利用いただける場所です。そのように幅広い世代の方とつながることができ、地域交流を可能とする理念にもひかれました。
入社前は、職場での人間関係や業務について、うまく出来るのだろうかという不安がありました。ところが、実際に働いてみると、「こんなに働きやすい職場はあるのか」というほど楽しく、のびのびと仕事をさせていただいています。
介護は1人では出来ないため、利用者の方に良質なサービスを提供するには、介護職員や他職種との連携が必要になります。介護の質は職場の雰囲気にも表れるはずで、私の職場ではどの職種の方も意見を受け入れてくれ、利用者の方を最優先に考えて働くことができます。
法人内や外部でも開講されている研修への参加です。
介護について何か分からないことがあれば、そのまま過ごすのではなく、疑問が浮かんだ時や、知りたいと思った時に、実際に学ぶ機会があり、研修などにも積極的に参加できるところが当法人の利点です。
学ぶことは決して楽しいだけではなく、大変だと感じることもあります。しかし、研修での学びをしっかり吸収し、介護の現場に持ち帰り、実践できる点はやりがいにも繋がります。何より、利用者の方の笑顔や温かい言葉をいただいた時は、「この仕事をしていて良かった」と心の底から感じることができます。
当法人では、スクーリング(介護福祉士になるための実習)は勤務扱いになります。
仕事をしながらの自宅での学習やスクーリングは体力的にも負担が大きいと思われがちですが、私自身も現在、介護福祉士という国家資格取得に必要な実務者研修に取り組むことができています。この制度によって、資格取得を志すことができましたね。
音楽鑑賞、喫茶店や服屋巡りなど、休日は自分の好きなことをしてリフレッシュできています。多趣味であり、その中でも音楽は大好きで、ライブや音楽フェスなどは予定を空けて参加します。
また、同僚ともご飯を食べに行ったり、休日に一緒に出かけたりと、プライベートでも仲良くさせていただいています。
就職活動は本当に大変だと思います。
働く企業を決めるまでに、きっと大きな壁にもぶち当たると思います。だからこそ、悔いのないようにしっかりと考え、企業を選んで欲しいですね。
自分を信じた先に輝かしい未来が訪れることを、心から応援しています。