Feature 京都の企業特集


【仕事研究】企業人事に訊いてみた!お仕事の過去・現在・未来について(前編)
こんにちは! わかせんです。
「仕事研究」ができる特集企画、今回は、「人事」で活躍されている4名の方に焦点を当て、人事のお仕事の過去・現在・未来についてお聞きしました。
回答いただいた企業人事の方
Q1.どのような経緯から、現在の職種に就きましたか? 希望した理由もありましたら教えてください。
特殊高所技術(水岡さん) 合同企業説明会で特殊高所技術を知りました。ブースに座っている当時の担当者の話がおもしろく、しごと内容も特殊で単純に格好いいなと思い、志望しました。
京信システムサービス(袴田さん) 前職では社内の技術教育を担当しており、学生さんに向けて会社の取り組みや研修についてお話しする機会があったのですが、学生さんと実際の現場とでは色々と認識が異なっていることに気がつきました。
もっと会社の良いところや逆に大変なこともしっかり伝えていくことが必要だと感じ、様々な参加型イベントを企画していくうちに人事の仕事を任されるようになりました。その後ご縁があって京信システムサービスに採用担当として入社しました。
ENGIN(渡邉さん) 前職のグループ会社で役職に就き、求人をして欲しいと言われて、ゼロの状態から始めました。やるからには頑張ろうと思い、従来のやり方と、また、人とは違うやり方を取り入れて求職活動をしようと考えました。
ジェイ・サイエンス・ラボ(大歳さん) もともと総務を数社経験していましたが、現在の会社でも総務部に配属。まだまだ少人数の会社なので、1人で何役もこなすことが多く、人事にも携わっています。人事に携わることで、多くの方との出会いがあり、出会いによって刺激され、新しい発見をさせていただいています。
Q2.新卒・新入社員の頃から、人事職に関心や希望はありましたか?
特殊高所技術(水岡さん) 全くありませんでした(笑)。私のなかで人事というイメージはクビを宣告する非情な役割と思っていました。
京信システムサービス(袴田さん) 元々人と関わることは好きでしたし、新人のときから初めてお会いする方とお話しすることにも抵抗はありませんでした。しかし、当時は専門職の技術者として働いていたので人事職につくというイメージは持っていませんでした。インターンシップ生の教育担当はよくやっていましたがそれも年齢も近かったので、短期間後輩ができたという気持ちで接していました。教育担当も楽しかったので、人事職も好きだったのかもしれませんね。
ENGIN(渡邉さん) 全く興味もなかったですし、関心も希望も特に無かったですね。自分が人事職に就く前は上司が担当していましたが、ただ求人の媒体を打って、面接して、採用して新入社員が入っているイメージでした。
ジェイ・サイエンス・ラボ(大歳さん) 新卒の頃は大昔ですが…私が就活中に出会う会社の人事の方はかなり年配の男性が多く、怖いイメージがありました。聞きたいことも聞けず、余計なおしゃべりはしないような空気が流れていましたので、人事職につきたいとは思っていませんでした。また、自分が人事に携わることになるとは想像もしていませんでした。
Q3.人事担当として、お仕事のおもしろさ、醍醐味を感じることは何ですか?
特殊高所技術(水岡さん) 人事というしごとの領域が広すぎて極めることが難しいところでしょうか。採用、入社までのフォロー、育成、勤怠管理、労働災害の対応などあげるとキリがないです(笑)。しかし、すべて人に関するおしごとです。常に人のことを考えるので悩みはありながらも、それはとても幸せな事だなと感じています。
京信システムサービス(袴田さん) 社内だけにとどまらず様々な経験を持つ人と出会うことができ、異なる視点やアイデアを持つ人と関わることができるのは人事の仕事の面白さの一つだと思います。特に私は新卒採用を担当していますので、学生さんの柔軟な発想や新しい感覚に触れることも多く、毎日良い刺激を頂いています。また、自分が一緒に働きたいなと感じた方が実際に入社され、活躍される姿を見ることが出来るのも醍醐味だと感じています。
ENGIN(渡邉さん) 色々な人材と出会える事ですね。また、出会って話す事によって色々な考えを聞けるので勉強になりますね。自社の魅力を伝えて、会社見学に来ていただき、面接をして、入社してくれる新卒・中途社員を採用できた時に、やっていて良かったと感じますね。また、そういう社員が会社の中で成長して行く姿を見れた時ですね。
ジェイ・サイエンス・ラボ(大歳さん) 自分が就活・新卒の頃の人事に対するイメージを払拭したいと思っているので、会社見学受入の際はお互い話しやすい雰囲気になるように心がけています。雑談も交えながら、会社や仕事の理解を深めていただき、その後応募いただけた時には嬉しくなります。伝えたいことが伝わり、会社や仕事に興味を持っていただき、一緒に働きたい!と思っていただけたあかしだと思っています。
Q4.一方で、人事担当として大変なことや苦労することは何ですか? それに対する工夫や、モチベーション維持の方法も併せて教えてください。
特殊高所技術(水岡さん) 人事の領域が広すぎるところです。また突発的な対応もありますし、初めての対応をすることもしばしば。その際は周りの人に協力をお願いしたり、一人でしごとを完遂することの難しさも感じます。なのでモチベーション維持というよりかはしごとに入れ込みすぎず、常にフラットでいることでしょうか。
京信システムサービス(袴田さん) 人と関わることは楽しさの反面コミュニケーションの難しさを感じることもあります。説明の仕方や質問の仕方は学生さんに合わせて変えるようにしています。特に新卒採用ではたくさんの疑問や不安を持ちながら参加されている方が多いのではないかと考えていますので、プラスαで説明や問いかけを添えるようにしています。
自分が関わった方に弊社を志望して頂きご縁を頂いたときはとても嬉しいですしモチベーション維持にもつながっています。
ENGIN(渡邉さん) 求人活動をしていて、人を採用出来ない時は、何をやっても採用になかなか繋がらないのでそんな時が一番大変で苦労しますね。休みの日にウォーキングする事で、その時は何も考えないでリセット出来て、新しいアイデアが浮かんだりするので気分転換と運動不足解消でやってます。
ジェイ・サイエンス・ラボ(大歳さん) B to Bで分析機器のメーカー。理系のごく一部、「研究室で使っていました。または学校で見たことあります」という方を除いて、就活中の方に知名度がなく、ニッチな分野を理解いただき、応募をいただくことが一苦労。第一印象は難しそう…と懸念されることもあります。その懸念を払拭し、一緒に働きたい!と思っていただけるようなわかりやすい説明を心がけています。
最後に
今回は、「人事」で活躍されている4名の方に焦点を当て、人事のお仕事の過去・現在・未来についてお聞きしましたが、「後編」では、特に現在や未来に焦点をあてて回答いただいています。
次回をお楽しみに!
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