【入社3~5年目のキャリアパス】
地場トップレベルのゼネコンで施工実績も十分
生まれ育った京都に貢献できる、かねわ工務店
株式会社かねわ工務店
工事部 副主任
T.H
京都美術工芸大学
京都には、長い歴史のある老舗企業から革新的なスタートアップ企業まで、魅力ある企業が数多くあります。
そんな京都企業の「若手社員」を特集。今回は、1951年創業の「株式会社かねわ工務店」で働くT.Hさんにお話を聞きました。かねわ工務店は、長い歴史と伝統のある京都において、70年以上の歴史がある工務店です。
1つは、住み慣れた京都で働くことができる点です。転勤がほぼなく、生まれ育った京都に建築を通して貢献でき、誇れる仕事が、入社の大きな決め手でした。
また、就職活動時に採用担当者の雰囲気が非常に穏やかで丁寧だったところと、地場トップレベルのゼネコンとして多くの施工実績があり、様々な経験や知識を学べる点も大きな魅力でした。

主な仕事は、現場での安全管理や品質管理、資材の在庫管理などです。
安全管理は、職人さんが日々の作業をする上で危険ではないかを、仮設工事も含め検討し、より安全に工事を進めるための業務です。過酷な作業でもあるため、体調を維持できる環境整備も担っています。
品質管理は、材料の管理や施工精度の向上など、お客様へ引き渡す商品の品質を保つために行います。人間の手で作るのでどうしても精度にばらつきが出るため、検査などを通し、修正を重ねて高品質の商品を作り上げていきます。
資材の在庫管理は必要な物資が足りているか、また、それが適切に使用されているか、などを日々確認します。

作業員の安全に対する意識にばらつきがあることとルールを浸透させることに苦労しました。
ベテランの職人さんの中には、「自分のやり方が一番安全」といった考えを持つ方もいます。新しい安全ルールや装備の使用を拒まれたことや、注意喚起をしても浸透しないケースがありました。
現在も職人さんに納得してもらえる信頼関係を築きながら、現場の安全意識を高める方法を模索しています。
品質管理では、同じ工程でも作業員によって施工精度に差が生まれることもあります。修正が難しい箇所で仕上がりの違いが発覚すると、大規模なやり直しが必要になり、工期やコストにも多大な影響を及ぼします。

毎月行われる安全のための会議で、実際に発生した事故を共有して必要性を「体感」してもらう教育や、ミーティングで意見を聞きながら改善案を一緒に考えることで、安全意識の向上に努めました。また、朝礼では、安全作業の周知徹底に努め、日常作業の中でも危険性の周知などを徹底するように心がけています。
品質管理では、チェックリストによる中間検査の徹底や作業前の事前確認などで、全員の理解度と意識の均一化を図りました。また、精度のばらつきを未然に防ぐためにも、良い施工事例を写真付きで共有し、基準を可視化して注意を促しています。
1〜5年目までは毎月、現場業務に関する勉強会が実施されます。6年目以降の先輩たちから、それぞれの工事現場で働いてきた経験や培ったノウハウなどを丁寧に教えてもらえます。業務での悩みやつらさも、勉強会などを通して緩和されるため、1人で抱えることもありません。
また、1級建築施工管理技士の模擬試験や勉強会なども開催され、学びやすく、将来につながる環境が整っていると感じています。

就活は精神的に苦しいことも多いですが、将来を考えると妥協しないでもらいたいですね。そのためにも、自分にとって絶対に譲れない部分は明確にしておくべきです。
個人的には「つらくない仕事はない」と考えています。だからこそ、つらい場面にぶち当たっても乗り越えられるくらい、好きなことを仕事にしてほしいと思います。
熱中できること、時間を忘れて没頭できること。そんなことを仕事として見つけられるよう、願っています。頑張ってください。
